神坂雪佳『蝶千種』
今回のデザインは、神坂雪佳の『蝶千種』というデザイン画集(図案集)に掲載されている作品が素材です。
神坂雪佳は明治から昭和初期にかけて活躍した画家・図案家です。琳派の影響を非常に強く受け、屛風画や襖絵なども制作しています。
私は残念ながら実物を見たことはないのですが、写真で見る限りの印象では、尾形光琳の厳しさよりはむしろ俵屋宗達のおおらかさに近い、明るい画風かと思います。
特に人物や動物を描いたものはちょっとゆるくて、かわいらしいです。
『蝶千種』の「千種」というのは「たくさん」というほどの意味かと思います。全2巻で、50点の図案が収められています。蝶を大胆に抽象化したものもあれば、模様を細かく描いたものもあります。
着物や手ぬぐいなどにいかにも似合いそうですが、Tシャツや布製のバッグに使えると思い、3点を選んでみました。
ぜひ、ご覧ください。