Hungry Freaks

アート、自然などをテーマにしたグッズをSUZURIとTシャツトリニティにて販売中。

ケイト・グリーナウェイ『マリーゴールド・ガーデン』

今回のデザインは、ケイト・グリーナウェイの詩画集『マリーゴールド・ガーデン』です。

 

ケイト・グリーナウェイが、19世紀後半のイギリスで活躍した画家で、詩人でもありました。

 

19世紀後半のイギリスといえば「ヴィクトリア朝時代」ともいわれ、イギリスの黄金時代ともいわれています。

道徳的に保守的で抑圧的でというイメージもありますが、その一方でイギリス文化の爛熟期でもありました。

ディケンズターナーウィリアム・モリス、ブロンテ姉妹、ラファエル前派、シャーロック・ホームズ切り裂きジャック…。

そして絵本などの児童文化にとっても黄金時代であり、その中止人物の一人ががケイト・グリーナウェイでした。

 

彼女の描くかわいい子供たちはとても人気を博し、その子供たちが着るかわいい服もまた実際に作られて販売されるほどのブームとなりました。

しかしかわいいといっても、どこか不安や内向性を感じさせる、はかなげな印象もあります。彼女自身も非常に内気な性格だったようです。

 

ケイト・グリーナウェイの作品は世界中に紹介され、大きな影響を与えました。

以前に取り上げたオーブリー・ビアズリーは、子供のころに彼女の絵をよく模写していたそうで、金持ちの友人の頼まれて描いたところ、今の日本円で50万円に相当する額をもらったそうです。

 

彼女の絵を見ていると、私はなぜかヘンリー・ダーガーを思い起こします。

えーっ、違うよ、と思う方もあるかもしれませんが、ヘンリー・ダーガーの純粋とも猥雑ともつかない奇妙な世界と、ケイト・グリーナウェイが描くヴィクトリア朝時代の子供たちの世界には、どうも通じ合うものがあるような気がしてなりません。

 

彼女の詩画集『マリーゴールド・ガーデン』は青空文庫に、大久保ゆうさんの訳によるものが掲載されています。興味がある方はご覧ください。

 

 

Hungry Freaksでは、他にもケイト・グリーナウェイの作品を素材にしたデザインも取り揃えております。

ぜひぜひお立ち寄りくださいませ。

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